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KOCネバーランド大陸に滞在するジョゼフ・F・ブラックマンの非公認徒然ブログです。お手数ですがKOCをご存じない方はつまらないだけかと思いますので、お帰り下さい。
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翡翠からイガトゲのお菓子を貰ったので、それに纏わるSSを。
長いので本文は追記に




「‥‥っかしいなー。」
“日頃のお礼”
そう言われて翡翠から贈られたイガトゲのベイクドチーズケーキを前に、ジョゼフは一人、首を傾げていた。
キッカケは、そんな大したことじゃなかった。
コロシアムに行く前、仮住まいのテントの前で。
気持ちを落ち着かせるために邪眼で周囲を見ていた時のこと。
嫌に強すぎる魔力の気配を感じ取ったのだ。
何事かと思い、周囲をつぶさにその目で見てテントからその魔力を感じ取る。
‥‥おかしい。
膨大な魔力を感じる物など、部屋に殆んど置いていない筈なのだが。
そう思いながらもテントに帰って魔力を探知したその先に──
このイガトゲのケーキがあったのだ。
詰まる所、これに魔力が込められているということ。
うっかりしていた。
翡翠から貰った時にはそんなこと、気付かなかったのに。
「‥‥っかしいなぁ。」
あの後更に邪眼で精密に調べたが、込められているのは翡翠の魔力だと判明した。
翡翠がケーキに魔力を込めたのだ。
だが何故、ケーキに魔力を。
「おや、どうしました?」
首を捻って手をこまぬいて、眉根を寄せて考えていたその時、かかった声にジョゼフはそちらを向いた。
視線の先には水晶玉。
“相棒”だ。
彼の問いに、ジョゼフは肩を小さく竦めてみせた。
「どうしたも何も。」ジョゼフの口から語られた経緯に、水晶玉越しになんだと言わんばかりの表情を浮かべる男。
「お菓子に魔力が込められていることはそんなに変ではないと思いますよ?」
自分にとっては意外な返答に、思わず眉を潜めた。
「‥‥何で?」
「何でも何も。
味を良くしたり、作業効率を上げたり出来ますから。
‥‥あ、食べた人間に何等かの効果をもたらすように作れますしねぇ。
‥‥惚れ薬やら死の呪いやら。」
惚れ薬、死の呪い。
相変わらず珍妙な例えをするヤツである。
まさか彼女がそんな物をお菓子に仕込むことはないだろう。
‥‥ただ、この間の話では、彼女はあまり魔力の制御が出来ていないように聞こえたが──。
「‥‥まぁ、まさか翡翠に限って、な。」
そんな悪いことになるようなお菓子を作るわけがない。
さっさとコーヒーを用意して、ケーキを食べることにした。

ジョゼフは知らない。
まさか、このとき食べたケーキがキッカケで翌日。
予想だにしない事態に巻き込まれることを。

と、言う訳で、続きは明日(ぉ
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