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KOCネバーランド大陸に滞在するジョゼフ・F・ブラックマンの非公認徒然ブログです。お手数ですがKOCをご存じない方はつまらないだけかと思いますので、お帰り下さい。
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「‥‥?」
一応の自宅であるテントの前で、ジョゼフは首を傾げざるを得ない状況に陥った。
空気が、違うことに気が付いたのだ。
何かがやって来た痕跡。
否、この世界の者がここを立ち寄った痕跡ではない。
それとは違う、“自分たち”に近い、異質な気配。
スーツの裏からクナイを一本取り出し、邪眼でテントの状況を解析する。
誰も、居ない‥‥?
僅かに緊張の糸を緩め、意を決してテントの中に入れば、そこには一つのダンボールが。
“向こう”──ジョゼフがかつていた国の言葉で『コワレモノ注意』『反転注意』だと書かれたシールが貼られている。
「これって‥‥。」

その段ボール箱を凝視して、ようやく理解した。
箱に刻まれた“符術回路”に、見覚えがある。
このテントまで転移で運ばれたのだ。
箱には一枚、伝票とおぼしき紙が張られている。
そのサインを見てジョゼフは目を見開いた。

相棒の名前だ。
あまりに綺麗な走り書きなので、一瞬誰の名前か分からなかったが。
彼のことだ。
何か役に立つものでも送ってきてくれたのだろう。
すぐにナイフで箱の糊付けを切り、中を開ける。
中には水晶玉と、いかにも高そうな紅茶のリーフが入った缶。
それと何かが入った小さな紙袋。
流石のジョゼフも思わず眉を顰める。
何が入っているのか、その紙袋を開けて確認しようとしたその瞬間。

ゴッ、と鈍い音を立てて、後頭部に何かがぶつかったのだ。
「ってぇ‥‥。」
何か、相当硬いものが頭に当たった。
自分だから良かったものの、普通の人間ならばひとたまりも無いはずだ。
涙を僅かに浮かべながら、後ろを振り向く。
何が頭に当たったのか。
それが何の仕業なのか。
大体、予測は付いていた。
「お前!僕を殺す気か!!」
振り向いた視線の先。
先ほどまでテントの床を転がっていたはずのそれ――水晶玉が浮いているのをキッと睨みつけ。
ジョゼフは珍しく声を荒らげて叫んでいた。
こんな真似をする――否、出来るのは彼が知る限り、たった一人だけ。

彼にこの荷物を送りつけた人物――そう。
彼の“相棒”だ。
水晶玉――否、相棒は、水晶玉越しに聞こえたジョゼフの声に小さくため息をついた。


‥‥つづく。
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